必要悪について

今週末ははるばる東京に「オフコース ファンフェス 2012」に行ってきたりしているのでネタはたんまりあるんだが、ちと思う所があるので書きます。

どうやら大飯原子力発電所の再稼働が今夜行われるらしい。それに伴ってというか、現地でのデモ活動も盛んになっているそうだ。ここ数週間、毎週金曜日に行われていた首相官邸前でのデモ活動の様子がようやくワシントンポストで報道されたという事で溜飲を下げている方も多そうではあるが…。俺は英語が堪能ではないのでちと疑問が無い訳では無い。ワシントンポストで報道されたとは言うものの、内容はどうだったんだ?単に「デモをやりそうもない日本人がデモをやった事に驚いた!」なんてオチではないんだよね?何故か記事の内容に触れた話が出てこないので明日個人的に調べてみようかと思っている。

ま、それはともかくとして…

あなた方は結局の所…「何から何を」守りたいんだ?

良く分からない薄気味悪い原子力発電所は止まっていた方が安心なんだろうが、稼働していようが止まっていようが制御の出来ない状態になった原子力発電所は危険な存在である事に何ら変わりは無い。燃料棒を制御棒で反応を止め、水によって冷却しなければならない状態である事自体は稼働中であれ停止中であれ大した違いはない。もちろん冷却が進んだ状態では危険になるまでの絶対的な時間が稼げるのは事実である。

俺は「フクシマ」という言葉と「原発」という言葉と「東電」という言葉を極力使わないようにしている。理由は簡単。「その言葉を使う事で、今までの自分とはまるで関わりのなかったかのような立場を安易に取りたくはない」からだ。

「フクシマ」の農作物・水産物は今も忌避されている。仮に基準を満たした食材であっても。

「原発」は憎むべき存在だ。仮に基準を満たした発電所であっても。

「東電」の社員がボーナス?

なんだかもう…起きてしまった原子力発電所の事故よりも、その後の我々の対応の方が余程酷くないか?福島のことを「フクシマ」と呼び、「原発」への燃料搬入には反対しても、その発電所から出た放射性廃棄物を他の場所へ持ち出すことには反対せず、廃炉にするには専門知識が必要な「東電」社員にも今後ボーナスなんて出すなってか?

…あまりにも短絡的で…あまりにも目先のことしか考えていないんではなかろうか?と個人的に思う。気持ちは分かるが…賛成出来ない。

我々の暮らすこの国で1000年に一度(周期としては前回は平安時代頃)と言われる震災が起き、一万人を超える人命が過去の経験を完全には生かすことが出来ずに失われ、福島第一原子力発電所は今日の事態を招いている。それは確かなことだ。

だからこそ疑問に思う。一体…「何から何を」守りたいんだ?と。

まさか…「自分」…じゃないんだよね?

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